Dog ears

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無題

転生ごときで逃げられるとでも、兄さん? - 小説家になろう
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 恋が始まるまでのハードルが高くて、馬鹿みたいに大きな障害があり、入り口にたどり着くまでが遠い作品って中々ないんだよね。「なろう」や「異世界モノ」だと特に。主人公とヒロインが出会って幾つかの難所を超えたらもうデレデレしてるっていう、そういう作品ばかりで、「恋愛」が好きな私としては正直物足りなく思う事が多い。そういう意味で、この作品における中盤以降のいくつかのキャラクターの動向はとても尊い。特に正ヒロインが素晴らしい。何がどう素晴らしいか分かるまで200話以上読み進めないといけないというのは確かにデメリットだけれども。今時小説や漫画でさえ口に出すのも恥ずかしい「運命の恋」というのはこれくらいしてもらわないと困る。こういうものが見たいから私はファンタジーを読んでいるのだ。決してチート能力を使った俺TUEEEEEの為に読んでいるわけじゃない。――いや、勿論そういうものも好きだし、この作品も前半部分はまんまそれで、何なら先に言ったすぐにデレるヒロインもいると言えばいるのだが。兎も角、正ヒロインが覚醒するくだりは折につけて何度でも読んでしまう。「異世界モノ」に限って言えばこの作品は最も心に残っている作品だと言えるかもしれない。文庫本が完結するまでどれだけかかるか分からないが、是非ハッピーエンドにたどり着いてほしいものだと思う。