Dog ears

更新時間 09:30、10:30、11:30、13:30、14:30、15:30、18:30、19:30

無題

 「この胸いっぱいの愛を」という映画を、高校生の頃に出会って以来定期的に眺めている。作品全体としての完成度は兎も角、舞台が二十年前の九州という事もあってか妙に懐かしく、また主人公が子供の頃の自分や当時の現実と正面から向き合う様は画としても内容としても結構面白い。気が付いたら小学生の頃の自分や家族の事を思い出して取り留めもない思いが浮かんでは消えていく。あの頃に戻ったらどうしたいのかという問いは翻って今の自分は何をしたいのかという問いでもあるけど、物語においてそれは過去に対してある種の解を出す事で現在をも生きる事に繋がるみたいな倒錯した構図になっていて、思い残した事をやっているというよりもっと前向きに生きている印象を強く感じたのが興味深かった。

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